<%@ page pageEncoding="UTF-8" %> EVI環境マッチングイベント2017 イベントレポート - EVI

日本の森と水と空気を守る

TOP > EVI環境マッチングイベント2017 イベントレポート

EVI環境マッチングイベント2017 イベントレポート

皆様への感謝とご報告

「私たちにできること。」をテーマに掲げ開催いたしました第7回「EVI環境マッチングイベント2017」への多数のご来場まことにありがとうございました。今回は例年に比べ企業や国・地方自治体からの参加者が多く、社会的な組織レベルで環境貢献への関心が高まりつつあるのを更に実感しました。
当日行われた環境貢献に関する各講演と会場の様子を本レポートにてご報告させていただきます。

2017年度イベント概要

名 称 EVI環境マッチングイベント2017
テーマ - 私たちにできること。。 -
日 時 2017年10月24日(火)10:00開場/10:30開始
会 場 東京国際フォーラム ホールB7 [ 会場HP ]
参加方法 事前登録制
参加費 無料
主 催 EVI推進協議会(カルネコ株式会社)
来場者数 約300名
来場対象 環境貢献事業に興味のある
・企業/自治体のCSR、販促、広報等の各部門担当者
・広告会社、制作会社、マーケティング関連会社
・個人
お問合せ EVI推進協議会(カルネコ株式会社)
TEL:0120-340-558
後 援 EVI森を守る92プロジェクトEVI参加企業77社日本UNEP協会NPO法人気象キャスターネットワーク環境自治体会議環境政策研究所つくば3Eフォーラム足立区石狩市横手市津山市日南町小国町(熊本県)(順不同)ほか
協 賛 株式会社宣伝会議(販促会議・環境会議)月刊公論 Poco'ce株式会社産通東京新聞、(順不同)ほか

会場案内

環境貢献に関する多彩な講演プログラムをご覧いただくことを目的とした「セミナーエリア」と、マッチングを目的とした「展示ブースエリア」「相談会エリア」「ワークショップエリア」を合わせた2会場をご用意しました。

会場見取り図

新たな環境貢献へのビジョンを語る「セミナーエリア」
環境問題をとりまく国際的な現状や日本の未来に向けた実践的な活動、日本各地の環境貢献事業成功事例についてのセミナーを開催させていただきました。
環境貢献事例紹介する「ブース展示エリア」
日本各地の企業や自治体の環境貢献取組事例を展示しご来場の方々とのマッチングの場を用意させていただました。
環境貢献に関する質問に答える「相談会エリア」を新設
環境貢献型商品開発やJ-クレジット(J-VER)、EVIへの参加方法などのご質問にお答えする相談会を実施させていただました。
森のめぐみに触れる「ワークショップエリア」
昨年も好評いただいた間伐材のうちわやハガキを使用した大人も楽しめるワークショップを開催させていただました。

講演プログラム一覧

各講演内容を抜粋してご紹介させていただきます。各講演の全内容に関しては動画でご覧ください。
>> ダイジェスト版の動画はこちら
※ 資料ならびに動画の再配布・複製・無断転載は、営利・非営利問わず禁止とさせていただきます。
開会挨拶
EVI推進協議会 会長/カルネコ株式会社 代表取締役社長/内閣府 地域活性化伝道師
加藤 孝一
近年増えている大型台風などの自然災害。地球温暖化もその原因の1つなだけに、私たちは全世界が推進しているCOP21*の目標の1つである「2℃未満」(世界の平均気温の上昇幅を2℃未満に抑えるという世界共通の長期目標)への道を歩まなければなりません。
我々EVI推進協議会は、森林面積が国土の7割を占めるこの日本で、二酸化炭素を減らす酸素供給源としての森林の役割と機能をしっかり活かすため林業を活性化させることを目的に、2011年3月からEVIの活動を開始しました。今年で7度目となるこのイベントを通して、今後素晴らしい環境貢献への取り組み事例が生まれることを願います。

>> 講演動画はこちら

*COP21:第21回 気候変動枠組条約締約国会議。2020年以降の温暖化対策に関する国際枠組み『パリ協定』を正式に採択したことで話題になった。
1部【基調講演】
世界の潮流をふまえた脱炭素化の取組
環境省 地球環境局 地球温暖化対策課長
松澤 裕
脱炭素化への取り組みを①温暖化の現状 ②COOL CHOICE ③カーボン・オフセット ④脱炭素化に向けた企業の動き ⑤森里川海プロジェクト の5項目に分けてご講演いただきました。
①温暖化の現状に関しては、今世紀末までに上昇を2°C以内に収める国際目標「2℃未満」に対して、現時点で0.85°Cまで上昇しており現推移では達成が難しいという現状と自然環境への危機感を、
②「COOL CHOICE」に関しては、2°C上昇に相当するCO2の排出量約1兆tを出さないためのパリ協定での国際的な目標を個人まで落とす取り組みでとして、先ず家庭から排出量を40%削減させるための方法を家電・住宅・エコカー・EC・ライフスタイルなどで明示し、若年層の関心や高齢者による地域に働きかけ、SNSなどを通して広める取り組みを、
③EVIも取り組んでいるカーボン・オフセットに関しては、普及が進み約1,400件のオフセット事例が生まれている現在の動向を、
④脱炭素化に向けた企業の動きに関しては、「2℃未満」の目標に対し、2050年までに5割~7割減(2010年比)を、企業が目標を定め、取り組む動きが高まってきている現状を、
⑤森里川海プロジェクトでは、資源を上手く活用している活用実証地域をアピールするとともに、持続可能な循環共生型の地域社会を増やす取り組みを行っていることを、それぞれお話いただきました。

>> 講演動画はこちら
環境金融が求める新しい企業の役割
国連環境計画・金融イニシアチブ(UNEP FI) 特別顧問 国際金融アナリスト
末吉 竹二郎
現在の世界の環境金融の主流である「ESG投資(企業の[Environment/環境]、[Social/社会]、[Governance/企業統治]への取り組みを判断材料とする投資」が生まれた背景と経済規模、ESGの次の指針となる「Sustainability(持続可能性)」の概念と経営的にも安定を図れる「RE100(再生可能エネルギー100%)」に向かう世界の動向、その流れに遅れをとる日本の現状をお話いただきました。
この世界的な環境貢献型経済モデルの転換期に対し、新たな巨額の投資チャンスとポジティブに捉えゼロ・エミッション(CO2等の環境汚染廃棄物の排出ゼロを目的とする運動)を未来の話でなく今日の問題であると考える事が重要であるというメッセージをいただきました。

>> 講演動画はこちら
【EVI推進協議会より】
6年間にわたる消費者の環境意識調査
EVI推進協議会 事務局/カルネコ株式会社 CSV推進室
西尾 弘
一般生活者2,000人を対象に「消費者の環境貢献問題に関する意識調査」を行った結果を報告させていただきました。
「環境保護・保全活動に参加したい人」は67%にのぼることが分かりました。「商品の購入理由」に関するアンケートでは、「購入を通じた環境貢献」を約3割の方が意識している一方で「そのようなサービスに出会えていない」といった消費者も同じぐらい存在するため、対象商品や活動のさらなるPRが望まれています。

>> 講演動画はこちら
2部【事例紹介】
水の汚れをどう考えるか
筑波大学 生命環境系 准教授/つくば3Eフォーラム事務局長
内海 真生
EVIでは、地球温暖化防止のために森林支援をテーマとしていますが、地球温暖化の悪影響は、湖沼にも多大なる影響を与えています。問題は、いったん水質汚濁が進行した湖沼は、水質を元に戻しても、生態系まで元には戻らないことにあります。海や河川の水質は近年かなり良くなってきましたが、湖沼の水質は植物プランクトンが増えて、富栄養化が進むと次に内部富化が起こり、死滅させるとそれらをエサにする魚や、さらにその魚をエサにする魚まで死滅します。植物プランクトンのアオコにはミクロシスティンというかなり有害な物質が含まれており、アオコ大量発生の事例は、阿寒湖をはじめ世界各地で確認されているとお話いただきました。2018年10月15日~19日には、つくばで「世界湖沼会議」が開催予定。淡水を考える貴重な機会だとお伝えいただきました。

>> 講演動画はこちら
【くらし×企業】
日本初の森林保全団体支援型でんきプラン『自然でんき』
- ソフトバンク自然でんき×EVIプラットフォームの活用 -
SBパワー株式会社 代表取締役社長/ソフトバンク株式会社 プロダクト&マーケティング統括 新規事業開発室 執行役員室長
馬場 一
2011年3月の東日本大震災では、通信サービスを支える設備も含む多くの建物が倒壊し、一時的に“通信サービス”が途切れました。迅速な対応で復旧したが、自力で解決できない「電力供給網の遮断」という問題をきっかけに、再生可能エネルギー発電事業を開始。さらに、2016年4月の電力自由化に伴い、再生可能エネルギー(FIT電気)の活用、そして自然に貢献できる電力プラン「自然でんき」の提供を開始。利益からEVIを通じて1世帯50円の森林支援も行っています。

>> 講演動画はこちら
【商品×企業】
新社名導入と連携したCSR活動と情報発信の取り組みについて
- 名水美人×プロジェクト×EVI -
名水美人ファクトリー株式会社 営業本部 商品開発室 室長
正村 晃一
創業者の「世界をもやしで緑にしよう」という考えから、「九州GGC(グローバルグリーンコーポレーション)」という社名でしたが、水を大事に育み、さらなる飛躍を目指して「名水美人ファクトリー」という社名に変更。創業者の想いと親和性の高いEVIの取組みに感銘を受け参加。本社工場は、大分県竹田市にあるほか、同県日田市、岡山県矢掛町と全てきれいな水の或るところに立地し、西日本のみの供給ですが、日本で一番売れるもやしを生産しています。

>> 講演動画はこちら
【イベント×自治体】
環境への取組み 足立区とEVI
- 足立区×環境ゼミナール×地球環境フェア×再生館環境教育 -
足立区環境部環境政策課計画推進係長
小山 秀一
「エネルギーを賢く使うとともに、気候変動に適応できる街を作る」を目標に、具体的な活動として、省エネ5つ星家電の購入者に補助金を出し、省エネ化を推進。低炭素のエネルギーの利用促進としては、太陽光発電を行い、CO2吸収量の増大にはカーボン・オフセット・クレジットを購入し、清掃車や本庁舎の出すCO2を部分的にオフセットしています。また、「地球環境フェア」を開催し、地球温暖化対策、森林が持つ働きや大切さを区民の皆さんに啓発しています。

>> 講演動画はこちら
【イベント×自治体】
横手の森林を守るために
- 横手市×市民サービス×東北カーボンオフセットグランプリ -
横手市農林部農林整備課森林整備係 主査
武藤 悟
山々からの清らかな水を利用した農業が盛んな横手市は、山林が市の半分を占めるものの、森林に関心のない人が増え、豊かな風景、山林の持っている機能が損なわれる事を防ぐために取り組んだのがカーボン・オフセットでした。制度についての理解を深められず、長く地道な活動が続きましたが、2016年には東北地域カーボン・オフセットグランプリ最優秀賞を頂くことができました。今後も横手の森林を守るために、市民と一体となって活動を進めていきます。

>> 講演動画はこちら
【道の駅連携】
日本初!カーボン・オフセット道の駅「にちなん日野川の郷」
- 日南町×横手市×津山市×魚沼市×小国町×石狩市×日南市 -
日南町役場 農林課
荒金 太郎
日本初CO2ゼロの道の駅「にちなん日野川の郷」は、第6回カーボン・オフセット大賞「農林水産大臣賞」に輝き、多くの方々に利用されているが、「産直品の店頭販売を通年展開できない(冬場の生鮮野菜など)」商品の代わり映えが少ない」など、全国道の駅アンケートの結果から見えてきた課題と酷似していることに着目。日南町もEVIが進める道の駅間の商品交流を通して、地域活性化と環境貢献を実現する道の駅連携の推進を目指しています。

>> 講演動画はこちら
全体セッション
知見を実践へ 今、はじめる。明日のために。
EVI推進協議会 会長/カルネコ株式会社 代表取締役社長/内閣府 地域活性化伝道師
加藤 孝一
【基調講演】では、「COOL CHOICE」「金融と環境問題」「水の大切さ」をそれぞれご講演いただき、EVIが2011年から取り組んできたことがCOP21*やSDGs**などの世界の環境問題の潮流に強く大きく関わってきていることを改めて確認できました。【事例紹介】では、大手企業や自治体が森林支援に着手している例をご講演いただき、地域と消費者と企業がしっかり結び合える時代だと感じました。
いよいよ実践の時です。我々カルネコは販促物の調達事業において、販促物の受注生産とカーボン・オフセットを活用することによって販促物の過剰生産による廃棄や生産時に発生するCO2の排出を共にゼロでお届けしています。またこの10月からはメーカーの枠を超えた共同配送を実施し物流によるCO2の排出削減も目指しています。
来年は「知見を実践へ。今はじめる、明日のために。」をテーマに開催いたします。これから1年間の皆様の環境貢献活動の成果発表に期待を寄せ、来年へと繋げたいと思います。

>> 講演動画はこちら

*COP21:第21回 気候変動枠組条約締約国会議。2020年以降の温暖化対策に関する国際枠組み『パリ協定』を正式に採択したことで話題になった。
**SDGs:Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略。持続可能な社会を実現するための重要な指針として2015年9月の国連サミットで採択された。

【環境パフォーマンス】
ボルカホンLIVE ボルカホンラインダンスユニット
『Cheeky』
昨年に続き、段ボール製カホン型打楽器『ボルカホン』の演奏とラインダンスと組み合わせたパフォーマンスユニット「Cheeky」が出演し、優しい手拍子に包まれながら2曲を披露しました。公演終了後は、展示ブースにて環境貢献型商品「ボルカホン」をご紹介。いろいろな方々と交流を深めていました。Cheekyは1公演につき500円を森林支援に付与することでライブ活動を環境貢献につなげています。

>> ライブ動画はこちら

PAGE TOP