EVI(Eco Value Interchange)

日本の森と水と空気を守る

EVI活動報告

訪問・視察

2019.06.13-14

【EVI活動報告】

大阪府森林組合様に案内を頂き、森林視察と木根館(きんこんかん)、ウッドベースながの、木材市場を見学しました

EVIは大阪府森林組合の花崎由泰様、山田重雄様、山田一成様と面会させて頂き、組合事務所と管理されている森林をご案内いただきました。

大阪府高槻市にも工場があるニチレイフーズ様が、EVIを通じて大阪府森林組合様のクレジットを50t購入していただいたことも今回の訪問のきっかけとなりました。
大阪府には約56,000haの森林があり、府面積の30%が森林で、大阪府の北端の能勢町の森林を視察させていただきました。 スギ、ヒノキ等の針葉樹が約36%、クヌギやアカマツ等が約64%で広葉樹も非常に多い里山林となっております。 665自治体の中でも能勢町は生物多様性が高いことでNo.1の評価を得ております。平成22年に間伐をした森林を視察させて頂き、非常にきれいに整備されておりました。

温泉もある森林リクリエーション場があり、以前はペレットを活用して入浴できる環境がありました。ただし、ボイラーが壊れてしまったので今後はバーベキュー場にしようと考えているようです。現在倒木があるのでこれをどう魅力的にするかというところで、弊社加藤よりログハウスを作りたい団体等とのタイアップの提案をさせて頂きました。 薪ストーブの需要増加があるため、薪をパレット単位で販売して効率を上げて在庫にならないように販売をしており、低単価を維持することで需要を常に確保して森林事業者の仕事を常にキープしているなどの工夫がされておりました。 さらにヒノキの間伐材を15mmの輪切りにして銭湯に浮かべてヒノキの湯を体験できる場を演出し浴場組合と協業する等、アイディア豊富なビジネスを展開されております。

また、大阪府森林組合では茶道で使われる菊炭を日本の伝統文化を継承する役割として担うことになり、今後の維持についても大切にされておりました。菊炭は千利休や豊臣秀吉が愛用していた価値あるもので、品質の高いものが求められているとのことです。 EVIよりクレジット販売の事例を紹介させて頂き、今後のクレジットの販売についてお役に立てるように約束をさせていただきました。

大阪府森林組合
http://www.o-forest.org

2019年6月14日(金)大阪府森林組合山田重雄様に案内を頂き、木根館(きんこんかん)、ウッドベースながの、木材市場の見学をさせていただきました。

14日は大阪府南部の河内長野市を訪問、市の面積の約70%が森林です。地元の材を河内材としてブランド化させ、木工体験ができる場として木根館が運営されており、魅力的な木工品が並んでいます。
また、かんなくずを「季節のかんなのはな」として作成できるイベントや教育関係者向けプログラム等、幅広く木工品と触れ合うことができる場となっております。

加藤より森のめぐみのおとりよせで今後の商品流通の選択肢として提案させて頂いた他、お互いの技術を合わせてノベルティ製作に向けた協業の可能性のお話も大阪府森林組合様より頂くことができました。
東京、大阪を中心に全国展開しているPRONTO様等、企業様からも河内材を使いたいという要望も出てきており、企業と行政のつながりにも貢献できているようです。
ウッドベースながのでは製材所としての機能だけでなく、材木の乾燥、そして一部加工まで担っております。
木くずは動物園に提供する等、地域貢献もされているとのことです。市場ではSGEC認証を受けた河内材に加えて、和泉市の木材もありました。

大阪府森林組合としても市場で特別市等のイベントを行うことで広く人々に認知してもらう活動を続けております。
林業の運営が厳しいことから大阪府森林組合が引き受けている案件もあり、立場上の難しさも教えて頂きました。
連日、ご案内いただきありがとうございました。

>EVI問い合わせページ
http://www.evic.jp/evi/toiawase/toiawase_main.jsp




 

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