EVI(Eco Value Interchange)

日本の森と水と空気を守る

EVI活動報告

訪問・視察

2018.10.22

【EVI活動レポート】

EVI推進協議会は、グリーンプラス様が契約をしている京都丹波の森林を訪問いたしました

10月22日(月)EVI推進協議会は、グリーンプラス様が契約をしている京都丹波の森林を訪問いたしました。
EVI推進協議会(カルネコ株式会社)は、グリーンプラス様とクレジット購入の契約を結んでおります。当森林はミカド開発様により、整備されております。

京都丹波は25,000haの森林があり、全面積の約8割を占めます。林業の後継者問題は全国的な問題ではありますが、当森林においてもそれは深刻でした。また、材価についても50年前に比べ相当下落している事も林業を厳しくしている状況の一つです。
異常気象により、降雪量の増加やゲリラ豪雨のような時間あたりの降水量の増加もあり、とりわけ西日本豪雨による被害は大きく、倒木も起きました。京丹波森林組合様だけでは森林の整備が追いつかず、ミカド開発様が一部を請け負っております。
ミカド開発様は、「日本の自然遺産〜京丹波の名水と熊野の森を守るCO2森林吸収プロジェクト〜」として、京都丹波地区と和歌山県熊野地区の森林を支援するクレジットを1,100t扱っており、販売についてはグリーンプラス様にお任せをしている状況です。

なかなか「カーボン・オフセットにおけるクレジットの販売」と言っても伝わらないので、EVI推進協議会 加藤より「森林を守る必要性とは、日本の水源を守ることにもつながり、それは100%を下回っている食料自給率をこれ以上下げないために森林へお金が回る仕組みである。企業側にとっても企業活動により排出したCO2を森林支援をするだけでCO2の排出を帳消しにすることができる」という話をしました。この話は分かりやすいと評価を頂き、このような講演を通じて各地域の森林支援につなげる話をしました。

森林の視察をさせて頂き、ミカド開発様の整備は間伐後の整備もきちんとしてありました。ただ、30年前の狩猟反対の流れによる影響で、鹿や野うさぎ等の獣害の被害が続いております。獣害を受ければ、せっかく植林したばかりのヒノキが鹿によって木の皮をはがされ、やがては倒れてしまいます。獣害の被害を受けないようにネットなどで対策をするものの、それを壊してまで鹿が入ってくるなど、獣害を完全に防ぐのは厳しいようです。他の森林では「ツムラの当帰」が獣害対策に有効なのではという話があり、ミカド開発様もテストに踏み切り今後の対策をしていく予定です。

そこに期待する一方で、動物愛護団体との問題、狩猟するにあたり資格者が7名いないと狩猟に踏み切れない問題があります。自分たちが何かをしなければ変わらない、この現状の打破を応援するための仕組みを一人一人の支援などで何とか防ぐ仕組みはないかというのが今後の課題です。


○EVI推進協議会は、今後もカーボン・オフセットを活用した環境貢献活動とカーボン・オフセットを活用したプラットフォーム「EVI」の普及活動等を行って参ります。 自社サービスへのカーボン・オフセットの導入に関するご相談や講演の依頼、EVIの資料請求や加入に関するお問い合わせ等お待ちしております。
>EVIページ
http://www.evic.jp/evi/toiawase/toiawase_main.jsp


 

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