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森林林業日本一を目指す住田町の間伐プロジェクト
(シンリンリンギョウニホンイチヲメザススミタチョウノカンバツプロジェクト)
住田町を含む気仙郡では林業と木材生産の歴史は約1000年以上に及び、徳川幕藩体制以前から多くの木材生産が行われています。西暦1100年の後半には、気仙郡の五葉山や垂氷山から伐りだされた用材が気仙川を下り、石巻港から北上川をさかのぼって運ばれ、 2011年世界遺産となった平泉文化遺産の1つで、藤原秀衡が建造した堂塔・居館を造る際に使われたという記録もあります。また、木材の生産のみならず炭や薪の生産も盛んで、山村林業の発達は山村での需要や近隣地域への材の供給として続いてきました。 住田町林業と林野所有における最大の特徴は、町有林面積が大きく林野に占める比率が高いことです。その町有林は、旧藩時代の農用林や薪炭林など集落の人々が入会って利用してきた林野を中心に形成されたものであり、その後部落有林から村有林となり、戦後の町合併により所有規模が拡大したものです。 明治の時代は採草と放牧用地が林野利用の主なものであったが、大正期に入り、人や家畜の利用から林野そのもののもつ生産力である立木竹への利用へとシフトしだしました。 第二次大戦前からスギの造林が拡大するとともに、終戦後の拡大造林によってスギの人工林化が一気に進んだことで、薪炭利用から用材利用への転換が始まり、 1975年ごろから手がけられた「住田町林業振興基本計画」が樹立する契機となる時代を迎えました。そして、現在の川下側の加工工場の活性化とともに、育成型林業が定着し、今日の林業不況下にあっても林業・林産業の町としてますます発展を続けています。 住田町は、岩手県東南部に位置し、西部は奥州市・一関市、北部は釜石市・遠野市、東部は大船渡市、南部は陸前高田市に接する山間部にあります。また、町の面積は334km2のうち90%が森林域であり、天然林(広葉樹林)とスギを主体とする人工林は各々50%です。中央を流れる清冽な気仙川とともに優れた自然景観を形成し、残された数少ない原風景をとどめる地域です。気仙川は、東部にある標高1,341m の五葉山をはじめ、西部では物見山(種山、871m)、鷹ノ巣山(792m)など500m~800m の山に囲まれ、南部が気仙川の沖積平野に繋がって、陸前高田市を通って広田湾に注いでいます。山地は第三紀の砂岩・頁岩や石灰岩で構成され、尾根沿い緩斜面には火山灰起源の黒色土、斜面は褐色森林土からなっています。 住田町は森林が90%以上も占め、居住適正区域面積は10%もないため、工業などの産業が発達せず、農林漁業の町として推移してきました。このために、林業が主な産業として尊重され、我が国全体が衰退する中、今もなお林業の盛んな地域となっています。 現在森林管理は町と森林組合で計画され、森林組合が森林管理作業に当るというシステムをとっています。
環境事業者情報
所在地
郵便番号
: 029-2396
住所
: 岩手県 気仙郡住田町世田米字川向88-1
電話番号
: 0192-46-3868
FAX
:
HP
:
http://www.town.sumita.iwate.jp/
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